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(1)“Mr.”は無理に冠さなくてもOK
外国人の上司に対して“Mr.”をつけることは、実は必須ではない。日本人の感覚では「~課長」、「~さん」といった尊敬や丁寧のニュアンスで、自然と冠してしまいがちだが、英語圏では上司と部下の関係であってもファーストネームで呼び合うのが通例。敬称を付けることで、かえってよそよそしく受け取られることもある。相手を呼び捨てにすることに、どうしても抵抗がある場合は“Richard-san”などと“san”をつけるのも1つのアイデアだろう。
(2)Nice to meet youは「こんにちは」ではない! “meet”と“see”の使い分け
挨拶(あいさつ)の定番フレーズ「Nice to meet you.」にも要注意。日本語に訳せば、ご存知「はじめまして」の意味合いが含まれているが、これは「こんにちは」ではない。初対面での挨拶(さいさつ)なら全く問題ないが、何度も会っているのに“meet”を使うと、相手に「自分のことを覚えていないのだろうか…」と思われてしまう可能性がある。2回目以降の挨拶には“meet”ではなく“see”を用いて、“Nice to see you again.”と表現しよう。
(3)謙遜の意味の“So-so.(まぁまぁ)”は逆効果!?
<“How are you?”–“So-so.”>というやりとりにおける、“So-so.(まぁまぁかな。)”の部分に注目。謙遜の文化がある日本人は「まぁまぁ」の意味で“So-so.”をとかく便利に使いがち。しかし、海外では「何かあったのかな、調子が悪いのかな」と、場合によっては相手に無用な心配をさせてしまうフレーズでもあるので注意しよう。「まぁまぁ」というニュアンスを返したい場合には、“It’s OK.”や“Not bad.”など、あくまでもはっきりと状態を表現するのが適切といえる。
そのほかにも日本では当たり前のように一番最初に行われる名刺交換も、欧米では最初に握手&挨拶が基本。欧米式の距離感をぐっと縮めてから始まるコミュニケーションに戸惑うことも多いかもしれないが、馴染めてしまえばその分リラックスして会話が弾むはず。最低限のNGポイントを押さえて、気持ちの良いビジネスのスタートを切ろう。
日本でTOEICプログラムを実施・運営する、国際ビジネスコミュニケーション協会は4月3日、2013年度のTOEICテスト受験者数が過去最高の236万1,000人に達したことを発表した。
TOEICテストの受験者数は2009年度が168万人、2010年度が178万人、2011年度が227万人、2012年度が220万4,000人と年々増加。2013年度はさらに5万7,000人増え、236万1,000人の過去最高を記録した。
TOEICプログラムにはこのほか、「TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト」「TOEIC Bridge」があり、「TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト」の受験者数は、前年度比3,600人増の1万4,700人。また、TOEIC Bridgeの受験者数は前年度比1,000人増の21万人となっている。
◆TOEICテスト
Test of English for International Communicationの略称。1979年に開始された英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテスト。テスト結果は10点から990点までのスコアで評価され、企業の採用試験や大学入試、単位認定などで広く活用されている。
◆TOEIC Bridge
TOEICへの架け橋という意味を込めて、基礎的なコミュニケーション英語能力を評価する世界共通テストとして開発され、2001年に開始。TOEICテストの特長を備えつつ初・中級レベルの英語能力測定のために設計された。結果は20点~180点のスコアで評価される。
◆TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト
国際的な職場環境において効果的に英語でコミュニケーションをとるために必要な、話す・書く能力を測定するテスト。0点~200点のスコアで評価する。発音・イントネーション、アクセントについても3段階で評価を知ることができる。
リクルートキャリアは、2月27日~3月4日にかけて、転職を実現したビジネスパーソンを対象に「第26回転職世論調査」を実施した。有効回答数は392名。
●転職活動時の英語レベルは43%が初級未満
まず、転職活動時の英語力のレベルについて尋ねたところ、43.4%が「初級(英検2級、TOEIC450~599点未満)未満」と回答した。次に英語力の有無で、応募できる求人の数に違いがあると感じたか聞くと、49.7%が「感じた」と回答。
英語力上級では70.3%、中級では58.1%が、「違いがあった」と回答している。
英語力が足りなくて応募できなかった求人があるか尋ねたところ、59.4%は「なかった」と回答した。しかし、年齢層が高くなるにつれ「あった」の回答が増加し、41歳以上の層はでは「あった」が55.3%となっている。
●英語力は転職の武器になると42%が回答
英語力が足りなくて応募できなかった求人の英語レベルについて聞くと、50.3%が「中級」と回答した。次いで「上級」(28.3%)。英語力を求めている企業は外資系内資系企業のどちらだと感じたか、という問いでは68.1%が「外資系内資系の両方」と回答。
英語力上級では「内資系」という回答はみられなかった。
ビジネスシーンの英語の使用経験についてどのように感じたか尋ねると、42.1%が「重要」と回答した。中級以上では7割前後が「重要」と答えている。英語力は転職の武器になると感じたかという問いでは、69.6%が「なる」と回答した。
英語力のレベル別にみても、その感じ方に大きな差異はなかった。