英会話上達のポイントは「返り読み」をしないネイティブ思考

英会話は受験テクニック中心の勉強では上達しない

・いろいろな教材で勉強したのに、なかなか英語が話せない
・リーディングはできるけれど、リスニングになるとまるでダメ
・仕事でネイティブと話す機会があるが、コミュニケーションに相当な不安がある

著者によれば、こうした悩みを持つ人が多いのは、大半の日本人が「間違った方法で英語を勉強している」から。つまり、思考回路に違いがあるというのです。

《英語を話すときの思考回路の違い》
日本人:頭のなかで英語を日本語に訳す → 理解する → 伝えたいことを英作する
ネイティブ:英語を理解し、そのまま英語で伝える
(14ページより)

こうした違いを理解したうえで効果的なトレーニングをしないと、英語は決して上達しないということ。「返り読み」(日本語の語順になおした読み方)がクセとしてしみついているので、英語を話そう、聞こうとした場合にさまざまな無理が生じてくるわけです。

また、「テクニック」偏重主義にも問題が。日本の英語教育は受験テクニックにはじまり受験テクニックに終わる傾向がありますが、「テクニックだけでは、コミュニケーションに限界がある」ということ。たとえば「TOEICでどうしても600点のラインを超えられない」というようなことの原因は、英語の勉強が受験テクニックの習得を中心とした「受験英語」に終わっていることにあるというのです。

そして「語順の問題」を解決した勉強法こそが、「本物の英語力」を身につけるために重要な意味を持つということ。(28ページより)

正しい勉強法は、英語の本質を突いている

「語順の問題」が解決されないままだと、いくら英語の勉強をしたところでムダな努力に終わってしまうとさえ著者はいいます。例文を見てみましょう。

英語
We are delighted to have found a perfect partner in SK Foods.

日本語訳
我々は、SKフーズという最高のパートナーを見つけてとても喜んでいます。
(31ページより)

上記のような日本語訳をするためには、英語を文頭から行ったり来たりする必要があります。つまり以下のように、英語の語句を文章の前後から拾い集めながら読まなければならないのです。

[We=1] [are delighted=5] [to have found=4] [a perfect partner=3] [in SK Foods.=2]

我々は(We)→SKフーズという(in SK Foods)→最高のパートナーを(a perfect partner)→見つけて(to have found)→とても喜んでいます(are delighted)
(32ページより)

こうした「返り読み」の致命的な欠陥は、いうまでもなく時間がかかること。これがビジネスシーンにおいてもTOEICテストにおいても、はかり知れない損失をこうむるのだといいます。さらに当然のことながら、リスニングの場合は文章を行ったり来たりしながら読むことは困難になります。

そして英会話になると、事態はもっと深刻。受け身のリスニングと違ってスピーキングは能動的にアウトプットしなければならないため、「語順の問題」による弊害が最大になるのです。(31ページより)

英語学習者にある「3つのクセ」

では、英会話の上達を妨げるものはなんなのでしょうか? このことについて著者は、次の「3つのクセ」の問題を指摘しています。

1. 英語を日本語の語順に並べ替える「返り読み」のクセ
2. 暗記した英語を「一気に」話そうとするクセ
3. 話すときに「文法の違い」を気にするクセ
(36ページより)

日本人は、リーディングよりもリスニングに苦手意識があるもの。しかし、それ以上にスピーキングが苦手なのは、こうした事情があるからだというのです。しかしそれでは、多くの日本人がビジネスの現場で通用しないことになります。では、どうしたらいいのか? そこで重要な意味を持つのが、本書の学習理論である「SIM方式」なのだそうです。(36ページより)

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