リスニング勉強法は驚くほどシンプル。5つのステップを踏むだけです

リスニングの勉強を何年も続けているのに、いつになってもなかなか英語が聴き取れるようにならない人、たくさんいるのではないかと思います。
一体どうしたら英語の聞き取りがもっと滑らかにできるようになるのでしょうか?
今日はその辺り、つまりリスニングの勉強方法を考えてみましょう。

リスニング勉強をするにあたってのゴールは?

リスニングの勉強方法について話す前に、まずはリスニングのゴールを明確にしておきましょう。
リスニングのゴールは、日常会話やニュースや映画などがスムーズに理解できるようになることです。
日本人は120パーセントの完璧を目指して不必要なまでに同じ教材の反復を続けがちですから、ここを間違えてはいけません。

僕たちは最終ゴールに最短距離で近づきたいのであって、リスニングの修行に明け暮れたいのではありません。
聴いている教材が8割がた聴けるようになったらさっさと次の教材へと移りましょう。

英語が聞き取れるとはどういうことなんだろう?

それでは次に「聞き取れる」あるいは「聞き取れない」状態というのがどういうものなのかを考えてみましょう。

「聞き取れる(リスニングができる)」ということは、聞いた内容を瞬時に英語のまま理解できる、ということです。
話者から発せられた単語が全て聞き取れ、聞き取った単語の意味がわかり、そして日本語に変換せずに瞬時に意味が理解できる状態です。
これのどこが欠けていても「聞き取れる」とは言えません。

逆に「聞き取れない(リスニングができない)」というのは、この逆の状態です。

英語が「ペラペ~ラ」といったような意味のない音の塊にしか聞こえない
単語の切れ目がわかっても知らない単語が多すぎて意味の類推さえできない
聞き取れても頭の中での日本語変換作業に時間がかかりすぎて処理が追いつかない
こういったケースは、リスニングができてるとは言えません。
それでは次に、これら3つの克服方法について考えてみましょう。

リスニング勉強法。5つのステップに分解します。

英語のリスニングを勉強するにあたって5つのステップが存在します。順を追ってみていきましょう。

1. 英語の音に慣れる

ごく初期には、英語が「ペラペ~ラ、ペラペ~ラ」といったような音の塊にしか聞こえないような時期があります。中1~2の頃ってこんな感じではないでしょうか?
 そしてこの頃に聴くリスニングの教材はいかにも教材!といった感じの、ごくゆっくりとしたものです。

私はこうしたいわゆる「教材」はあまりお勧めしません。
それが絶対にダメだとは言いません。しかし、個人的にはもっと標準的なスピードで話している、教材ではないものを聴くことをお勧めします。

例えば子供向けの「スポンジ・ボブ」のようなものでも、ピクサーのアニメなどでもいいし、ラジオから流れる単なる歌番組でも一向に構いません。もちろんニュースでもいいでしょう。
ちなみにうちの息子たちは日本の戦隊モノの英語吹き替え版「Power Rangers」をよく見ていました。

なぜ教材ではないコンテンツがいいかというと、こうした「生」の素材を耳にすることで、英語独特のリズムやイントネーション、単語と単語の繋ぎ方などに耳が慣れていくからです。
一方、教材用に録音されたものというのは、どうしても生々しさが薄れてしまっています。

確かにわかりやすいですが、実際問題としてそんなふうにしゃべる人は誰もいませんから、教材なら聞けるのに現実の会話はさっぱり聞けない、というジレンマからいつになっても抜け出すことができません。

こうして訳も分からず聞いているうちに、やがて最初のうちは

と塊にしか聞こえなかったものが、

「If ペラd myペラ listening to a chorus of ペラペラ ペラペラ, ペラペラ, laughs, ペラペラ and even ペラペラ cries of ペラペラ. What’s ペラペラ ペラペラ is that many of them were coming from young people.」
ぐらいな感じに、虫食いながらも自分の知っている単語が耳に入ってくるようになってきます。知らない単語も、どの音で始まるのかぐらいは判別できるようになってきます。

この辺りに来ると、「単語をもっと知ってたらけっこう聞き取れるんじゃないかな?」と思い始めます。そしたら並行して単語の増強や洋書の読書に励みましょう。

なお、知らない部分を類推する能力も少しずつついてきます。ただ、僕らが高めたいのは英語力であって類推力ではありません。類推力だけで押し切る癖をつけないように気をつけましょう。類推力に頼りすぎると、その時は便利でもその後の上達の妨げになります。

2. 単語を増やす

そんなわけでいよいよ単語を覚え始めるわけですが、長年英語から離れていたような人は、ここで根性を出して中学3年分の教科書を丸暗記してしまうことを強くお勧めします。

「えっ、教科書の丸暗記がリスニングにどう関係あるの?」と思うかもしれませんが、リスニング”だけ”で単語を増やしたり英文の構造を肌感覚で理解するには、何年もの時間を必要とします。

一方、中学の教科書の丸暗記だけでしたら、根を詰めてやれば1~2ヶ月で完了します。また単語「だけ」を取り出して暗記するのと異なり、文章を丸ごと暗記することで、単語の使い方も含め、そのまんま記憶に定着させることができます。

なお、中学英語で習う英単語の数はおよそ1,600語ですが、これはネイティブの3歳児に相当します。3歳児というと大したことないように思うかもしれませんが、もう幼稚園に行って集団生活を送り、先生やお友達のいうことをサクッと理解できる年齢です。

ちなみにネイティブの3~4歳児が普通に楽しめる映画に「アナ雪」や「トイストーリー」があります。それらの映画で使われる単語数は、わずか2,000語程度なのです。ですから、中学英語が瞬時に理解できれば、字幕なしで理解するのもそんなに遠い世界ではないのです。中学の教科書を暗記しつつ、これら子供向けの映画をいろいろと鑑賞してみるのもいいでしょう。

中学校の教科書の丸暗記だけでは、不安に感じるかもしれません。文法の学習などもしたくなるでしょう。しかし、文法学習のやりすぎは本当に足を引っ張ります。英語を聴きながら、知っている文法に落とし込もうとしてかえって変な癖が付くからです。文法の勉強は、そこそこ聞き取れるようになってからやれば十分です。

3. 集中して聴く

こうしてある程度のレベルに達したら、今度は漫然と聴くのではなく全てを一発で聴きとる訓練が必要です。リスニング勉強というと同じコンテンツを何度も聴き直す人がたくさんいますが、よほど気をつけないと効果の薄い学習法です。

なぜか?それは現実とあまりにかけ離れた学習方法だからです。

現実の会話は、常に一発勝負なのです。毎回すべて先頭からしゃべり直してもらうわけにはいきません。1対1の会話ならまだしも、グループの会話などあっという間に流れていってしまうのです。ですから教材を聴くときにも、一発で聴きとるつもりで集中して聴く習慣をつけないと、実際の会話ではまったく通用しません。頭の中で日本語に置き換えるなんて論外です。

こうして集中して聴くと、最初のうちは15~30分が限界です。しかし、甘えを排除して一発勝負のつもりで訓練していくと、徐々に集中力が持続するよりになります。特定のコンテンツにこだわらず、集中力を十分に高めて臨みましょう。

4. 読書とリスニングのギャップを埋める

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